合 掌
合掌は、仏教徒が仏さまや菩薩さま等に敬意をあらわすときの礼法です。姿勢を正し、静かに両手を胸のあたりで合掌します。角度は45度が目安となります。このとき指はまっすぐに伸ばし、右手と左手、指と指の間を隙間のないように合わせるようにします。この時に無理な力を加える必要はありません。
数 珠
数珠は念珠ともいいます。仏前にお参りする時の持ち物として欠かせないものです。
浄土宗では、二連の数珠(二つの輪がつながっているもの)を用い、二連数珠または日課数珠とよばれています。形としては、四十顆と二十七顆あるいは二十七顆と二十顆に、弟子(記子)の緒二条をつけたものがそれです。この数珠は、日課数珠といわれるように、仏教徒のシンボルであり、かつ日々の念仏を数えるためのものでもありますから、大切にあつかうよう心掛けてください。
数珠のかけ方は、親指と人差し指の間にかけ、手前にたらします。また自然にして、無理に親指と人差し指をくっつけたり、開いたりする必要はありません。
合掌の時(右図参照)は両親指にかけ手前に垂らし、ふだんは左の手首にかけます。
焼 香
焼香は、仏さま・菩薩さまの来臨を仰ぐために「仏の使い」といわれる薫香をくゆらせて身も心も浄化する作法です。焼香をするには、親指・人差し指・中指の三指をつかって香をつまみあおむけにし、そのままの状態で左の掌に受け、おし頂いて静かに火にくべます。
 1回 一心不乱の心
 2回 教えと静けさのこころを焚いて供養する
 3回 貪り・怒り・痴かさの三つの煩悩を焼き尽くす
という意味、あるいは「仏・法・僧」の三つの宝に供養する意味があります。
なお、回数については時と場所に応じて行うとよいでしょう。